About Us小牧醸造について
小牧の想い
明治42年(1909)創業
小牧醸造は鹿児島県の北西部、薩摩半島の北部にありますさつま町(旧宮之城町)に位置し、蔵のすぐ横には鮎やうなぎ、山太郎かになどが獲れる一級河川の『川内川』(せんだいがわ)が流れております。
北方には、霊峰紫尾山がそびえ、その紫尾山系の伏流水を汲み上げ、小牧醸造の仕込み水に使用しています。
風光明媚な土地に蔵を建てておりますが、蔵は過去3回の水害に遭い、その度に皆様に支えられ復興を遂げてまいりました。
当蔵は、創業以来、自然災害との闘いでした。
とりわけ、2006年7月の鹿児島県北部豪雨災害では、『川内川』が氾濫し、周辺地域は甚大な被害に見舞われました。
当蔵も床上4m程の浸水により製造機器どころか、貯蔵していた焼酎や製造中の醪など全てが水没し、壊滅的被害をうけました。
なすすべもない状況の中で、「100年以上も続く蔵がこんなにも簡単に潰れてしまうのか」と愕然とするとともに、「歴史あるこの蔵を自分たちの手で必ず再建する」との強い思いを抱きました。
家族、蔵人と共に手をとりあい、心に誓った「再建」を目指し、この十数年ひたすら走り続け、現在に至ります。
再建に際しては、お客様、飲食店様、酒販店様、その他多くの皆様にもご支援と勇気をいただき、災害からわずか数ヶ月後には焼酎造りを再開することができました。その皆様への恩返しも含めて、小牧の集大成とし、皆様が笑顔で、人生が少しでも豊かで幸せな気持ちになれる、そのような焼酎を造るために、一尚懸命焼酎造りに邁進し、お届けしたいと考えております。
Mission 焼酎でみんなを笑顔にする
小牧のこだわり
特徴香
特徴的な味わいは、
Earthy
なフレーバー
小牧の本格焼酎の特徴として、豊潤な土の香りを想起させるフレーバーがあります。このEarthy(豊潤な土の香り)は、創業より受け継がれる薩摩の和甕で、酒母(水、米麹、酵母)作りである一次仕込み、さつまいもを加えて発酵させる二次仕込みにも使用する事で、幾年も和甕に住み着く様々な菌の力により醸成されます。
さらに、蒸留直後の検定容器も、同じく和甕を使用する為、このearthyさが引き継がれます。ナチュールワインのクヴェヴェリ製法と奇しくも同じ様に、いわば幾年の歳月がもたらす至極のエッセンスとなり得るのです。
仕込み水天然記念物カワゴケソウ
焼酎の素となる仕込み水は、紫尾山系の天然伏流水を使用しており、その天然水が湧く、蔵のすぐ脇を流れる河川には、天然記念物である「カワゴケソウ」が生息しています。水の中で開花し実を結ぶ珍しい植物で、水質の綺麗な急流しか繁殖せず、日本でも数か所にしか生息しておりません。今でも、この様な自然体系が維持された環境から湧き出る天然水で、焼酎を仕込む事により、この地でしか醸せない無二なる味わいへと仕上がっています。
Made in Satsuma Kagoshima
焼酎造りは、鹿児島の先人の知恵と自然との密接な関係にあります。不毛の土地であったシラス台地というハンデを乗り越え普及したさつまいも。一級河川「川内川」を運搬に使い、お米の一大集積地であったさつま町。その歴史の中で、沢山の農家さんに支えられ私達は今日、このさつま町で芋焼酎を造るに至ります。
この紡がれた歴史は私達の時代で止める事なく、現在でも地元農家さんとパートナーシップを結び、使う原料は、全て鹿児島県産を使用しています。麹米として使用するお米は、地元さつま町にこだわり、蔵の眼前にある「谷口商店」とタッグを組み、鹿児島の品種米である「ひのひかり」や「あきほなみ」など、それぞれの銘柄に使用しています。
さつまいもは、現在鹿児島県の3エリアの契約農家さんから、それぞれ最高の品質の芋が獲れる時期に合わせ使用しており、地元さつま町の農家さんとは、より強固なパートナーシップを組み、焼酎造りに取り組んでいます。いずれは、さつま芋も全量、さつま町産を目指していきます。
弊社の芋焼酎は全て、原産地呼称、地理的表示である「GI SATSUMA」を取得。
熟成aging
蒸留したばかりの焼酎の香味は、芋の濃縮された香りが立ち芳しいのですが、酒質は水とアルコールがうまく馴染めず、荒く刺々しく感じてしまいます。そこで水の分子が、アルコールの分子を優しくマスキングするまで、丁寧に熟成させます。弊蔵の焼酎は、精製してから様々な容器で、まず平均でも1年の熟成をかけます。
石蔵貯蔵
蒸留酒の醍醐味であるエイジングとは、人知の及ばない悠久の刻の力により、焼酎を更なるステージへと旅立たせます。その熟成させる焼酎は、幕末から明治にかけ建てられた石蔵にて、さらに何年も貯蔵します。年間での温度や湿度の変化が少ないこの石蔵でのエイジングは、百有余の悠久のエキスも加わり、より円熟されるのです。
沿革
1909年(明治42年)10月 | 宮之城町川原にて創業(初代小牧伊勢吉27歳・仕込み用甕80本・貯蔵用甕70本・黒瀬杜氏1名・蔵子3名) |
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1917年(大正6年)10月 | 川原大火の為に蔵を焼失 |
1918年(大正7年)10月 | 宮之城町時吉12番地に移転 |
1957年(昭和32年)10月 | 小牧醸造合資会社設立 |
1972年(昭和47年)6月 | 大雨の為に水害罹災 |
1972年(昭和47年)7月 | 鶴田ダム放流により水害罹災 |
1979年(昭和54年) | 醸造を再開 |
1997年(平成9年)5月 | 鹿児島県北西部地震により罹災 |
2001年(平成13年)1月 | 小牧醸造合資会社から小牧醸造株式会社へ商号変更 |
2001年(平成13年) | 宝酒造株式会社と業務提携 一刻者 発売 |
2006年(平成18年)7月 | 鹿児島県北部豪雨災害(鶴田ダム放流)により水害罹災(4mの浸水により貯蔵焼酎や仕込中の焼酎・書類なども流失し機械等も水没) |
2006年(平成18年)9月 | 酒販店様・業務店様・ボランティアの有志の方々のご協力により2ヶ月で焼酎製造を再開 |
2009年(平成21年)7月 | 創業100周年記念式典 |
2012年(平成24年)6月 | ロンドンオリンピック開催にともなう、「ARIGATO in London」に参加 |
2014年(平成26年)6月 | 2014 FIFA World Cup開催にともなう、「nakata.net Café 2014」に参加 |
2015年(平成27年)6月 | ミラノ国際博覧会開催にともなう、「Sakenomy in Milan」に参加 |
2015年(平成27年)11月 | 『19歳の焼酎プロジェクト』始動 |
2016年(平成28年)2月 | 中田英寿氏プロデュース「CRAFT SAKE WEEK @六本木ヒルズ屋台村」に参加 |
2016年(平成28年)8月 | リオデジャネイロオリンピックに日本酒造組合中央会の特使として参加 |
2017年(平成29年)3月 | 中田英寿氏プロデュース「CRAFT SAKE WEEK in 博多」に参加 |
2017年(平成29年)5月 | 世界遺産仙巌園で開催されたMISIAコンサートにてディナーとのペアリングで焼酎を提供 |
2018年(平成30年)3月 | 『第5回ベルリン国際スピリッツコンペティション』で『一尚ブロンズ』が銀賞を受賞、『紅小牧』が銅賞を受賞 |
2018年(平成30年)5月 | 『第79回ロサンゼルス国際ワイン&スピリッツコンペティション』で『紅小牧』が芋焼酎部門最高賞&金賞を受賞、『一尚ブロンズ』が金賞を受賞 |
2018年(平成30年)5月 | お酒の神様として知られる京都の松尾大社で開催された『第1回本格焼酎グランプリ』で最高賞を受賞 |
2020年(令和2年)4月 | 熊本国税局 酒類鑑評会(本格焼酎部門)優等賞受賞 |
2021年(令和3年)5月 | TWSC2021 東京ウィスキー&スピリッツコンペディション焼酎部門にて、紅小牧が銀賞を受賞 |
2021年(令和3年)5月 | TWSC2021 東京ウィスキー&スピリッツコンペディション焼酎部門にて、一尚ブロンズが金賞を受賞 |
2021年(令和3年)9月 | Kura Master2021 本格焼酎・泡盛コンクールにて、一尚ブロンズが金賞を受賞 |
2022年(令和4年)5月 | TWSC2022 東京ウィスキー&スピリッツコンペディション焼酎部門にて、一尚シルバーが金賞を受賞 |
2022年(令和4年)6月 | Kura Master2022 本格焼酎・泡盛コンクールにて、一尚ナチュールが金賞を受賞 |
会社概要
会社名 | 小牧醸造株式会社 |
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代表取締役 | 小牧 一徳 |
専務取締役 | 小牧 伊勢吉 |
所在地 | 〒895-1816 鹿児島県薩摩郡さつま町時吉12番地 TEL:0996-53-0001 FAX:0996-53-0043 info@komakidistillery.com |
創業 | 1909年(明治42年) |
設立 | 1957年(昭和32年) |